元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

file79。[最終回」拡大版に、えっ!ウソっ!と驚いた

最近、ドラマフリークスなおばちゃん60代です。

3月下旬は、ドラマ最終回の嵐です。そのほとんどが先週までに終わってますが、フジテレビは月九「ミステリという勿れ」があり、その後「ホワイトドクター」がありました。

特に「ミステリという勿れ」は、原作の漫画がとても好きで、最近では連載の漫画誌月刊フラワーズ」まで買って追いかけております(おばさんが、少女漫画雑誌を買うのは、少々恥ずかしいけど)。

ちなみに、1月売り2月号は、原作者と菅田将暉さんの対談が載っていたりしたせいか、近所の本屋と駅ナカの本屋で売り切れ、デパート内の大型書店で、ようやく手に入れることができました。

f:id:oshi-mystery:20220122221740j:plain

↑バスジャック事件原因は、我路くん妹の行方不明が絡んでいたと分かるシーン。グループ全員の告白シーンはポアロ風?でした。(c)田村由美小学館 (c)フジテレビジョン

主演が、菅田将暉さん演じる整(ととのう)くん。第二回〜第三回の相手役(全体の伏線にもなる重要キャラ)は、永山瑛太さん演じる我路(ガロ)くん。そのガロくんが、セミファイナルと最終回に戻ってきました。

でね、最終回は15分拡大版というから、9時までにご飯も片付けも済ませて、エクレアとお茶も用意して、待っていたわけですよー。今回のエピソードは、整くんのいつもの弁舌さえる回ではないと分かっていたけども、どうやって、整くんと我路くんが合流するのか、と待ち構えて観ていました。

公称、「15分拡大版」だった最終回。だのに!

ドラマは、21:00から22:06で終わった!!

そのあとはコマーシャルの嵐・・

 

してやられたー感、満載! プッツンついでに、このドラマに関する「大人たちの忖度」も、疑ってみる妄想録にします。

その1・最終回15分拡大って、コマーシャルの枠の方が拡大化!

そんな怒り(笑)を含みつつ、以下、ドラマ第1回から気になってたことを振り返ります。

その2・直近では、ラストシーン。

我路くんが「キミの協力が必要だ」って整くんに言ったところで、終わり。なんだ、やっぱり最初から「シーズン2」の政策は予定されていたことだったのか・・と思った。

(視聴率が良くなければ、違う結末を用意していたのか? 怪しい)

その3・女性の風呂光(ふろみつ)刑事の役どころ。

原作では、警察の中で頑張ってる女の子って感じ。整くんから「男社会の中で、群れないで頑張ってください」と励まされてるヒト。それが、整くんに恋心って設定は、他の皆さんも言ってますが、やっぱ無理。トートツすぎる。

 

↑最終回、負傷した猫田刑事を見舞う風呂光刑事。(C)田村由美小学館、フジテレビ


6話・7話あたり、整くんの担当教授の誘いで、風呂光さんが別荘でのミステリ会に、単独で参加していましたが。あれは、刑事として取るべき行動とは思えない。私用で一泊? 全くのプライベートだとしても、あれはまずいんじゃないかなあああ。

同じく、その別荘の一室に閉じ込められた時も、事態を打開しようとして、整くんより背が低いのにぴょんぴょん飛んで「私が守ります」とか言ってた。あれは、無理すぎ。あれを、男性は「いじらしい」と思うのですかね???

セミファイナルから最終回に至っては、連続殺人事件に「応援」として駆り出されるほどの力量もなさげなのに、派遣されてる。ありえないですー。

あり得る(アリエル)は、人魚だけで十分!

しかも、彼女が出張った先=横浜の警察署で、備前島(びぜんじま)警部に褒められるのも、変。あれは、原作では猫田刑事が受けるべき賞賛なのであります。風呂光が警部から褒められるような行動したっけ?? 

刑事さん(犯人を追う専門家ですよね)にしては、行動パターンがアマチュア、フツーの女の子っぽいような。職業としての自覚も足りないような気がするんですが。って、あっ、もしかすると、コレこそが「女は女にキビシイ」の典型的コメントか!(失礼)

 

↓以下、全くウラは取れてませんよ。念のため。

その4・ドラマの制作現場も「男社会」系?

小柄で可愛いタイプの風呂光刑事を、「女性から共感されやすいタイプ」と制作の人が判断して、原作よりたくさん登場させる。比較的長身な設定の、ライカさんは、早々に退出させ、同じく長身でかっこいい系の猫田刑事も、脇に追いやる。

このあたり、1991年の月九「東京ラブストーリー」とテイストは変わってないな、とおばさんは思うわけであります。その原作は漫画で、モロ恋愛もの。主人公のカンチは、紆余曲折した結果、優しげなさとみを選び、気丈な(に見える)リカと別れるわけです。

優しげで、はかなげで、可愛い女のコ=ボクがいなくちゃダメだと思わせる、それこそがその娘の思うツボだって。そーゆー方が、むしろしたたかで、最強の女なんだって。てのが、まるで分かってない。いや、分かっているけどハマるのか(※個人の感想です)。

バブル最後の年、当時、私が在籍していた編集部の男性編集長も、ドラマを見てて「さとみの声が、昔好きだった子によく似てるんだよねー」とかうっとりしながら言うので、「赤名リカ(演・鈴木保奈美)の辛さがわかんないカンチ(演・織田裕二)みたいなやつはダメだ」って、カンチだけでなく、編集長まで女子編集部員から総スカンくらって(笑)たのですが。

 

その5・制作サイドに「忖度」はないか?

風呂光刑事の登場シーンが原作より多いのは、もしかすると、あの女優さんがスポンサーのCMに出ているのも影響している????

ドラマに登場する俳優さんが、合間に流れるCMに出ていると、ドラマ本編と連続する感じなので、視聴者は「いつの間にかCM見てしまった」+広告主は「宣伝効果が高いので、商品売れそう」となります。

「大人の忖度」は、「もしかすると、あっちはこー思ってんじゃないのかー」と推測して、先手を打つというか、もっと上手をいくというか。無言の圧力を感じて対応するというか。

制作サイドも、広告代理店も、広告主(企業宣伝部)も、所属プロダクションのマネージャーも、・・・という【五重の塔】があるんじゃないかと。

「いやー、そーしてくれると、うちも助かるしねー。よく分かってるねー。ありがとー」みたいな、塔を感じてしまうわけです。

 

出版ギョーカイのすみっこぐらし30年以上、妄想するモト雑誌編集者おばちゃんでした。(雑誌編集者の前は、売れないコピーライター、フリーライターやってました)

 

 

oshi-mystery.hatenablog.com