元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

【推し!ミス28】ドラマ「スニッファー」は、嗅覚が決め手!の探偵モノ

最初はこのブログ、今年2月末からミステリー系の作品紹介「推し!ミス」で始めました。でも、ほぼ同時並行して始めた「生活実感系の日記モノ」の方が自分で楽しくなってしまい、同じブログの中に、カテゴリを分けて、並立させています。

こちらは、久しぶりに書いた「ミステリ系の作品紹介記事」ですが、その作品見なくても(!)読むだけでも楽しめるよう、チャレンジ中♪ 

 

▶︎ニオイが脳を刺激する?◀︎

雨が降る日の前の晩は、雨の匂いがすると、ニオイに敏感な人がよく言っていました。梅雨時、そんな経験する人も多いかな?

今回ご紹介するドラマ「スニッファー」の主人公は、特別に嗅覚が鋭い私立探偵(のちに特別捜査局の臨時局員になるので〝刑事モノ”とも言えるけど、あんなにゼータクできるのかどうかはやや疑問)で、殺人現場に行こうものなら、犯人の動きも嗅ぎ分けて、もわーっと分かってしまう、スペシャルな男です。臭いフェチというか、臭いプロファイラー。

あまりに過敏で繊細な嗅覚を持つ彼は、アレルギー性鼻炎で、普段はその能力を隠すために鼻に詰め物みたいなものを利用中ですが、スニッファーsniffer(くんくん嗅ぐ男?)と呼ばれています。実名はなし。

この作品は、2013年からウクライナで放送された人気ドラマ(使用言語はロシア語らしい)で、海外各国でもリメイクがいっぱい。日本では、阿部寛さんが主役を演じた「スニッファー 嗅覚捜査官」(2017年)※1 がありました。阿部寛さんの面長な感じが、ご本家のドラマの俳優さんと似ていらっしゃるかな???

 

実は、人の五感(視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚)のうち、嗅覚は鼻から直接、脳の大脳辺縁系に伝わるもの。もっとも原始的、本能的な感覚だそうです。好きな匂いなどに出くわすと、いろいろな感情や思い出が一緒に蘇ってくるのは、そのせいです。

ほら、帰宅すると、うちのニオイがして、なんとなく落ち着いたりしますよね。好きなコロンの香りで昔のボーイフレンドを思い出すとかもです。嗅覚は、ロマンチックざます♪

 

※1 「スニッファー 嗅覚捜査官」 2021年6月現在、NHKオンデマンドで試聴できるようだ(有料)。本家ドラマと違うのは、主人公が名前を持ち(華岡、という名字!)、警察のコンサルタントであり、離婚した妻との間には娘がいるという設定。バディは警視庁の刑事。演じるのは、香川照之さん。

 

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▶︎人間関係の距離感がニッポンぽい?◀︎

科学捜査がフツーのご時世で、あえてこの作品のような嗅覚頼みの捜査は、殺害現場の硝煙反応とか犯人の動きまで、視聴者にケムの形で見せてくれるのがユニーク♪です。

主人公は、やや偏屈だけど、博識な天才っぷり。銃に関してはヘタレですが、そこはバディを組む形のビクトル(捜査局は、軍部組織のようで、階級は大佐)がカバー。

共存共益(共栄)を目指す二人は、同年代っぽいのですが、片やバツイチで高校生の息子あり、片や見かけによらず独身で、女性を口説くのが大好きなチャラ男系。タイプ的に、お互い反発し合うのかなと思ったら、二人は仲良しで、毎回、窮地に陥ると、ちゃんと助け合う。親友というより、他に友だちいないからって感じの男2人の距離感、意外と日本っぽい感じです。スニッファーはツンデレだから、アキバっぽい??

他の登場人物の人間関係も、わりと日本っぽい感じがいたします。ビクトルの上司のおっさんもイイ味わいで、意外とビクトルの行動に理解あり、日本人の共感そそります。

1話完結、シーズン1と2があり(Amazonプライム、Huluなどで視聴可能)、本国ではシーズン3まで放映されています。

 

「あれ?」と思ったのは、スニッファーの元妻。時々登場しますが、自己主張激しく、思い込みも激しく、よくキレてます。息子に対しても、支配や管理をしたがる女性。登場するたび、スニッファーに絡んで(わざと?)ヒステリーっぽくて、私は苦手だわ。

まるで女性視聴者を敵に回しているような設定ですが、それがそのまま主人公をヒイキする層になるのかも。視聴者女子は「あんな女とは、別れてよかったわよ、スニッファー」的なことを言いながら、また見てしまう(笑)仕組みかと。

見るのがクセになりそうなドラマシリーズ。気軽に楽しめる系です。

昼間見る方がオススメです。理由は、視聴しながら、何か他に作業(家事労働の簡単なやつなど)できる感じなので。スニッファーとは、ランチデイト止まり?(笑)かな。

 

 

Amazon primeでの評価 ★3.3〜3.7/5   ←今回から表示を入れてみます。