▷地道な生活の中で浮かぶ、由なきことを、
サ行のキイワードに言寄せて、綴ります◁
「ジム通い」が、習慣でした。でも今は難しい。
「ままならない」の「まま」は、「わがまま」の「まま」です。わがままばかり言ってるつもりはないけど、「人生、思い通りにならないこともある」って、オトナだから判っちゃいても、ねえ「〜こともある」ですからね。昨今は、ちょっと思い通りにならないことばかりが多すぎませんかー!と、遠吠え。
遠吠えで、気が滅入るのを避けます。2021春の気滅(キメツ)のヤバイ、です。
私め、中高年にありがちな「健康診断で、いろいろヤバイよ」の診断を受け、まずは「太り過ぎ!痩せるべし」と医者に厳命されました。近所のスポーツジムに通い始め、そこのインストラクターのアドバイスにも素直に従い、筋トレと水泳を律儀に週3回続けたところ・・・。
体重も減り、悪玉コレステロール値も下がりました。ここまでは、めでたし!で「ままなっていた(?)」のでございます。が、
体調が悪くなり、昨年暮れに手術も受け、しばらく運動できないはめに陥りました。やがて冬きたりなば春遠からじで、症状が軽快してきましたが、逆に、体重とおなかは次第に重厚感を増してきております。
ドクターストップにより、3月末まで運動禁止。最近になって、ようやくジム通いを再開したというのに・・・
緊急事態宣言で、ジムが約2週間、休館!の予定が発表されました。
休館前日、午後の数時間は、メインプールでスイミング教室(練習?)をやっていて、みんなビシバシ泳いでいました。
私がプール脇のジャグジーに浸かっていた時間帯は、選手予備軍くらいの泳力を持った実力派の子たちの練習時間だったようで、(お教室なんてぬるいもんじゃなく)コーチにびしばし言われながら、ぐいーぐいーと泳いでいます。黙々と泳いでいきます。
ジムが休館になったら、この子たちの練習はどーなるんだろー。学校の部活動も停止になっているから、学生で日本代表選手になった子たちは、どうーするん。と気になります。
水泳は、泳がない日が続くと、水に対する感覚が鈍くなります。水を重たく感じたり、スピード上げようとしても水が味方になってくれません。
私のような地方大会レベルのもと水泳部員でも、調子の良いときは、水が「こっち、おいでー」と手招きするように感じて、スイーッと進みます。
この、水に対する皮膚感覚みたいなものは、いったん練習を中断するとなかなか復調しません。
現在の、あるいは未来の代表選手たちは、この緊急事態宣言下で、どうやってモチベーションを維持しているのかな。
さて。
4年に一度じゃない、一生に一度だ。っていう言葉は、2019年のラグビーW杯のときの宣伝文句でした。アスリートの方たちならほぼ皆さん、共感する言葉でしょう。彼ら彼女らの人生が変わる一大転機ですから。
まだまだコロナ禍に思い悩む時期で、五輪のことは本当に悩ましいです。
私は、賛成でもあり反対でもあります。「時期をずらす、絶好のチャンス!」とも思ってました。それはもう、無理なんでしょうけどね。
以前、日本(政府)が1980年の五輪に出ないと決めたことがありました。あのとき準備していた選手たちの心境はどうだったか。マラソンのS選手(今は監督)は、あの時期が最高潮だったのではないのかな。残念だったと思います。その心境を思うと、心が痛みます。
ジムの休館前日に、黙々と練習に励む若い人たちを見て、今年「ままならない」思いに駆られているのは自分だけじゃない、と改めて感じました。
水泳はね、やなことがあったら、ぶくぶくぱーっと息吐いて、悪口言えます。まあ、これは私が実施してることですけど、水中で息吐くときに「❌❌の、ぶぁーか」とか呟けます。ストレスの小噴火?というやつです。
今は、プールに行けないので、ぶくぶくぱーっを室内でします。
なんかねー、緊急事態宣言の、「緊急」性っていう言葉が、もはや神通力ないよっ。
4度目なんて、もう勘弁。4度目は、違う形と名称にしてね。後世、「オオカミ少年」条例とかね、呼ばれちゃうかもね。