元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

file57「壮大なスケール」<「バランス重視」?(開会式見たよ記録)

なんだかんだ言いながら、オリンピック開会式を最後まで見てしまった、おばちゃん60代です(その後、この記事書いて予約投稿にします。明日は寝不足決定・・)。

開会式がやれてよかったなあ、としみじみ思うところもあり。

会場内の聖火ランナーの方々やオリンピック旗を運ぶ方々が、無事に(誰ひとり、転んだりすることなく)バトンタッチされて、無事、聖火台に点火されて、ほっ。

しかし、終了まで、長かったですね〜(もし会場に観客が入っていたら、きっとトイレが混雑していたでしょう(笑)。

開会式で、過去の大会を振り返るもんでしたっけ?? あの時間、長かったですね。ぇ。                                           

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そうそう、世界のアスリートたちのファッション。皆さん、亜熱帯(今は温帯とは言い難い、日本の異常気象)の国の真夏にきた雰囲気を漂わせておられました。アロハのお国もあったくらい。カジュアルだけど、ちょっとおしゃれっぽい。それに対して、日本は相変わらずのジャケット志向。素敵と思ったのは、ポケットチーフくらいかも。

入場してきた選手全員マスク着用で、特に目立ったのはそのデザイン性と美しさ。顔半分を占めるマスクは、もはやファッションアイテムのようです。

日本の大会関係者が一様にフツーの白マスク。見てて少々物足りなかった(笑)。

以下、けっこう開会式に関するぼやきです。「そうだよねー」「そういう見方もあるかー」程度に共感してもらえたら、ちょーっと嬉しい、花イチモンメ♪です。

 

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全体の演出は、小刻みにプログラムが移り変わって、盛りだくさん。確かに、これもあれも「日本です」のお披露目ふうのコラージュ。でも、なんとなく「いいと思うものを、並べてみました」だけ感が・・・。

もしかすると演出家に対して「これもやりたい」「私どもにこれをやらせてください」的な売り込みあるいは上層部からの「これは、落とせないよ」的な指示がたくさんあって、「あー、わかりました〜。了解っす」で採用したのかな? バランス重視のメニューでした。例えば・・↓

1.東日本震災から復興のオリンピックだから、福島の方々を参加者に加えて。

2.日本が誇るアスリート(五輪でメダルを取った人は特に)に、登場してもらって。

3.リオ五輪の閉会式で見せたような、集団演技も加えよう。

4.伝統芸能も、組み込みたいなあ。

5.今回制作のピクトグラム50種も、パフォーマンスで紹介しちゃおう。・・・etc.

ピクトグラムの紹介なんて、テレビで見ている分にはまだしも、会場にいる選手にとっては(裏側しか見えず)さぞや退屈であったのではないかと同情しました。

世界的なダンサーが、大オーケストラとともにパフォーマンスを見せる※1 でもなく、あの広い会場で、モジモジくん※2みたいなパフォーマーが演じるコーナーに、注目・凝視させるのは、無理!! 広い会場を、目一杯使う感が少ない。

国立競技場という最新のイベント会場レベルでは、ちっちゃい。ちっちゃすぎる。

 

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※1 例えば、ジョルジュ・ドンのような名ダンサーが、ベジャール演出の「ボレロ」を演じるような形ならスケール感がある、と思う。能楽師野村萬斎氏による「Mansaiボレロ」では、大勢のバージョンもある。

※2  2010年ごろ、とんねるずの番組の人気コーナーの一つで、黒づくめあるいは銀色衣装に身を包んだとんねるずの二人が全身で「文字」を表現していく。

 

その他、誰もがそつなくこなしている(日本人は真面目だから、言われたら、きちんとこなすんですね。この基本的気質はスゴい!)けど、アマチュア聖火ランナーの方々に至っては「大きく手を振って〜」「ゆっくり走って〜」「笑顔でね〜」とかの演技指導を受けたままの様子。

驚いたのは、Mr.ジャイアンツの登場。王監督(元)と松井選手(元)とともにトーチのリレーに参加。これは、アトランタ大会のモハメド・アリと同じ扱いなのか ※3 と思われましたが、観ていて辛くなりました(個人の感想です)。

野球は、オリンピックにおいてメジャーなスポーツとは言えないし、会場にいる世界のアスリートは「だれ?」と思ったのではないかと。

報道関係では彼の登場を概ね高評価しているけれど、・・。

 

※3 モハメド・アリは、アトランタ大会において、最終の聖火ランナーを務めた元ボクシング選手。当時、パーキンソン病との闘病中で、その姿に観客が驚いた。彼はかつて五輪で金メダルを獲得した(そのメダルを川に投げ入れた)のち、プロに転向した実績がある。Mr.ジャイアンツは、野球チームの日本代表監督を務めるはずだったが、直前で病に倒れ、今も闘病中。過去、石原都知事とともにオリンピック招致に活動したという話もある。

 

関係各所からの要望がいっぱいあって開会式の準備は大変だったとは思うけど、プログラム全体を見ると、なんとなく、その関係各所からの圧力の調整というか、バランス重視でスケールちっちゃい。空間利用がうまくない。無観客でも、その座席に「メッセージボードおける」くらいのサービスするとか、チケット代を寄付した人には全員、今回のオリンピックの記録映画DVDを無料プレゼントするとか、負の条件をプラスに思わせるくらいのアイデアマンが、いなかったのかなあ。と、少し残念に思いました。

開会式のプログラム全体、例えていうなら、「おつまみ」だらけで「メインディッシュ」がない、ディナーブッフェ(笑)みたいな。ランチならいいけど、ディナーでこれやったら、ちょいと不満出ない?

 

復興からのオリンピックというなら、場内いっぱいに、映像の形で福島の人たちをドッと招待する。とか、

ピクトグラムの紹介なら、スカスカの観客席から浮かび上がるように、モジモジくんが50組、次々に登場したら、視線も移り変わって(カメラは大変だけど)面白かったんじゃないのかな。とか、

ほんとはもっと、工夫の余地があったはず。

新しい映像の機能もご検討いただいて、閉会式はもっと盛り上がるものに! なるといいなあ。と思う、アナログおばちゃんでした♪

 

 追記

今朝方入れたはずの画像(イラスト)が全く抜け落ちてたりしたので、再度更新します。なんか最近、不調です。