元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

file 53「時間」あるある〜ヒマジン歴4ヶ月〜

▶︎時間は豊富にあると思っていた◀︎

3月末で仕事を辞めたので、時間が自由に使える、締め切りがないのは嬉しいと幸福感がいっぱいだったおばちゃんです。だのに‥‥!

使える時間の切れ目がないので、「コレやったら次、ソレやる」という風に、パキッと移れていません。やりたいことと、やるべきことがいっぱいあった(ある)のに、できてません。時間があるはずなのに、かえって「できない(できてない)こと」が増えてます。

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▶︎時間と季節の先取り癖があった◀︎

(時間が)あると思うなー 思えば負けよー と、バリバリ働いていた時代は考えていました。スケジュール先取り、不安もついでに先取り。何があるか分からないから、早く進めろ、しかもミスなく、制作コストも抑え目に。が大事とされてきました。

ちなみに、月刊誌ギョーカイは、ほぼ半年前に誌面の企画を考えています。例えば、7月売りの8月号は、逆算すると6月に校了(編集サイドのチェック終了)←5月に入稿、←取材・撮影は4月(黄金週間があるので4月中旬にはUP)、←企画を決めるのは3月(編集会議は2月か3月)ということになります。早春の頃に、夏の企画を考えてました。

他の業界の方々は、もっと先のことまで計画する方もいらっしゃるとは思いますが。

若い頃はまだしも、50代以降は段々と仕事上の時間のスピード感が早くて気持ちが追いつかず、目の前の現実社会がデジャヴ(既視感)ありでした。

例えば、頭のなかは冬に関連した企画を考えているのに、世の中はまだ夏で暑いけど、これは味わったことがあるな、みたいな。

あれ、目の前のこれはどこかで見た夢かな?って、映画「マトリックス」※1 のネオが感じた違和感のようなものを抱えていました。

 

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※1 映画「マトリックス」は、1999年(第1作)、2003年(第2作、第3作)で完結したと思われていたが、2021年12月には第4作が公開される予定。ネオとトリニティが復活するらしい。(2021年7月現在の情報)

 

仕事をリタイヤして、せっかちな時間の流れから外れてみると、ふつーに時間が流れていきます。目の前のリアルに感じる季節感と、生活の中にギャップがなくなりました。もう一つ、「時間は豊富にある」と思っていたのは、自分の希望的観測あるいは誤解だというのものだということも悟りました。はい、「豊富にある」は、自分の価値観・・そうあって欲しいという願望に過ぎなかったです。

 

過ぎたら取り戻せない。生命みたいなもんだ、と思うに至りました。