常々、若いもんから「わかんないよー」と言われがちなおばちゃん60代です。いや、こっちもそっちが分かんないよ、と思うのですが、「generation gap」は悩ましい。
つい気になって「generation」の定義を調べてみると「一世代。子が親に変わってからその子どもにかわられるまで、個人が活動する約30−33年間(研究社、英和中辞典)」だそうです。今は30歳くらいで男性も親になるケースが多いせいだな(?)、だから約30年間=generationなのかと思っていましたが、違っていました。昔はもっと平均寿命も結婚年齢も早かったでしょうから、私の認識が間違ってました。「とってかわられるまでの時間」というか、「在職30年で、勇退」みたいな感じ?
数日前、娘と買い物に出かけた時のこと。あまりの暑さに私が「うーん、ジャミラもこんな灼熱の世界をくぐり抜けたのだろーか」と呟くと、「それって、なに?」との返事が。
「ウルトラマンの怪獣」と答えると、「知らない子が多いかも」とのこと。
昔、私は子どもと一緒にレンタルビデオ屋の「ウルトラマン」コーナーをほぼ全制覇し(第一子が男子だったせいか男の子の遊び優先だった)、一時期、相当な怪獣オタク親子でした。娘は、やむなく付き合わされておりました。
当時、私は時折調子に乗って、トレーナーの後ろ襟の部分を自分の頭頂部に引っ掛けて、襟の中から首無しの顔が覗くようなスタイルをして「ジャミラぶりっこ」して、娘や息子と戦いごっこをしておりました。
娘は、男の子みたいだったあの頃を、記憶から抹消したいのかな
↑ジャミラの姿の設定は、行方不明になった宇宙飛行士が、灼熱の宇宙で生き延びてウルトラ怪獣になったとか。灼熱には強いが、水流には弱い。(「ウルトラマン」23話「故郷は地球」に登場します。一連の作品はBANDAI channelで、試聴可能・有料のようです)
▶︎巻2「切手の貼り方」+「クリアファイル不要説」
昔の職場でのこと。バイトちゃんがなかなか定着しないのは、編集部のオネエサン方が100本ノックの如く、次々に仕事を言いつけるからではないかという疑惑がありました。
で、総務部長からは「優しく接してあげて。なるべく長くいてもらうように。今どき、バイトの子を探すのも大変なんだからね」とのお達しもあり、オネエサンどころかすでにオバチャンだった私が一応、仕事の整理というか、順番をつけていたりしたわけです。AとBとCという作業があったら、優先順位はC→A→Bとかいうように。
そんなある日。宛先を書いた(手書きがまだあった時代)封書に切手を貼って、郵便ポストに投函する作業があったわけです。
そしたら・・担当編集者が用意した「クリアファイルに入れた校正紙」のクリアファイルは全部剥ぎ取られ、ペラペラnのまま封筒に入れられ、切手は宛先の下の方にまとめて貼ってあるという・・ユニークすぎる封書が何通も!!
宛先は、大学の先生や専門家で、簡略化マナーはあまり喜ばれなさそう。
「なんで、こうしたの?」とバイトちゃんに訊いたら、「え〜、この方が軽くていいじゃないですかー。切手はこうやって貼ったほうがカッコイイと思ったんですー」と。
本人は良かれと思ってしたことらしい、です。
その作業を頼んだ編集者オネエサンは、烈火の如く怒り、全部の作業を自分でやり直していました。ギャップに、やられたー、です。
▶︎巻3「かんぼうちょう」
バイトちゃん第二弾(違う女の子です)です。当時、私どもの勤務先は、千代田区神田神保町(じんぼうちょう)にありました。古書店とカレーのお店がいっぱいの、なかなか楽しい街です。
新しくきたバイトちゃんは、最初からニコニコしていました。機嫌の良い子でよかったと思うまもなく、彼女は嬉しそうに、こう言いました。
「カンボウチョウに行く、カンボウチョウに勤めているっていうと、みんなびっくりしてくれます」ですと。
うーん、カンボウチョウにお勤めと私が言ったら、うちの家族も驚くわ。
ユニークすぎる人材に囲まれていた時代でした。
ちゃんちゃん。