実用誌の編集部に在籍していたことがあります。そこでは、節約と収納の特集組めば売れる、という時代がありました。広告も入りやすいから、定期的に「節約」や「収納」の特集を組め、と広告部からの要望もありました。webの検索なんて、今ほど盛んでなかった頃の話です。
でも考えてみると、「節約」するために(自宅にあるものを使うならまだしも)、新しく便利な商品を買う、ナンテこともあるはずです。もちろん「節約して、家計の省エネ!大特集」(笑笑♪)などと書かれた雑誌をご購入いただいているわけですから、雑誌代もかかっていると想定しましょう。
雑誌代を500円、もし節約に便利な商品も購入してその費用が仮に500円だとしたら、・・節約を実施する前に、すでに合計1000円の出費。
それまでの家計の出費から1000円削るのって、・・・難しいような気がします(費目にもよるだろうけど)。なんか、節約特集の矛盾を感じてしまうわけです。
まあ、だから「雑誌は要らない」「ネットで充分(情報はいっぱい、タダで得られる)」って言われてしまうわけだ。とか、懐古しつつ、反省。
節約は、工夫しても、モトを取るのがなかなか難しいテーマです。
▶︎節約が不得意な人間の処世術◀︎
節約するのは手間もかかるし、時間もかかります(たぶん手作りなども必要になるから)。それと、目先の出費に囚われて、大局を忘れてないかということも気になります。
最近感じる「節約」テーマの矛盾としては、「レジ袋が有料になったから、エコバッグを使おう」です。もちろん、脱プラスチック、脱ビニールの移行が進む世の中で、確かに、レジ袋を使わない(買わない)のは、大切な心得だとは思うのですが。
でも、レジ袋1枚3〜5円を購入しないで、1000円以上するようなエコバッグを買うのが、本当にリーズナブル?? なのでしょうか。
1000円のエコバッグを買ったとして、それを続けて200回、スーパーマーケットでの買い物に使いますかね?
私は、飽きっぽいので、同じエコバッグを、(毎日買い物に行くとしたら)約7ヶ月もの間、使い続ける自信はないです・・・・。
とまあ、弁解した上で、実は私も一応、無料で入手したエコバッグ2点を、交互に買い物に使っています。荷物が多くなりそうな週末には、1000円以上かかった大きなエコバッグも持っていますので(仕事の時に使えたから購入)駆使して、買い物を凌いでおります。
▶︎終わりに◀︎
なんかね、レジ袋を有料で購入するのは「よくない」「悪い」「節約じゃない」「無駄遣いだ」的な風潮が、気になっているわけです。
いったん決まると、すぐに「右に倣え」で適応するのはイイことでもあるけれど、無批判無批評なのも、どうかなあ、と感じます。
1枚5円のスーパーのレジ袋も、スーパーによっては、大変リーズナブルな作りだということが最近わかってきました(近所のスーパー使い分け研究中)。スーパーAのレジ袋 Lサイズは、比較的厚手で、可燃の家庭ごみを入れても大丈夫だとか、スーパーbのは薄くて破けやすいとか、今も継続研究中(笑)。
さらに、ネット通販で、少し大きめのレジ袋を購入したりして。その際の大きさ表示が、東日本と西日本で違うということも、わかってきました(ヒマだから、イロイロ調べてしまいます)。
▶︎おまけのエピソード◀︎
かつて、沖縄に旅行したとき、水族館で、レジ袋などを食べたためにお腹にゴミが詰まって死んでしまった魚の死骸の展示をみました。お腹の中のゴミも一緒に展示されていました。館内の職員の方に聞いたところ、海洋ゴミに対する警鐘ですとのことでした。心痛むものがありました。レジ袋など(最近では、プラスチックのストローも悪役にされていますね)を海洋ゴミにしないよう、自分でも気をつけています。