元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

file30「そうめん」つゆの味にculture shock!

今週のお題「そうめん」。そうめんの魅力の一つは、なんといっても、のどごしよく、つるつるっと食べられるところ。もちろん、その作業には、つけ汁(つゆ?)との「パートナーシップ」が欠かせません。

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▶︎そんなこととは、つゆ知らず?◀︎

昔、友人の家で出されたそうめんのつゆの味が苦手で、そうめんが一本も食べられなかったことがあります。それは、しいたけのお出汁でした。九州出身のお母さんが作ってくれたものです。

10代の私は、東京出身の母か栃木県出身の祖母が作る、かつお出汁しか知りませんでした。きのこ自体も好きになれず、きのこ味がめちゃくちゃ苦手な、お子ちゃま舌でした。給食のおかずに、しいたけが入っていようものなら、残すのがフツーでしたが、先生に見つかれば怒られそうなので、鼻つまんで、噛みもせず、飲み込んでいました。

人生で初めて、きのこ出汁に遭遇したときはホントにculture shockでした。

あとで知ったのは、かつお出汁はイノシン酸、きのこ出汁はグアニル酸で、どちらも同じ核酸の仲間だとか。いや、仲間ったって、違うでしょ。当時の私には、しいたけ味なんてオトナの味そのもので、涙目で「食べらんないー」。我ながら、情けないけど。

さらに大人になってから、北海道出身のママ友から「東京の人と結婚するまで、かつお出汁を知らなかった。鰹節を削ったこともない。ずっと日高昆布か利尻昆布で、出汁とるのがフツーだった」と聞いて、出汁の文化圏は深いぞー、と思ったことであります。

  

▶︎食の異文化交流◀︎

食習慣や食文化は、いろいろ地域によっても違いますね。かつて私は食べもの関係の雑誌編集部にいたので、そのとき、初めて、表紙に入れる食品によって、雑誌の売れ行きが左右されるのを知りました。たとえば・・

江戸前の寿司を表紙に入れた号は、関西以西で売れず。関西圏は、押し寿司でした。

「うどん」特集は、関西以西でウケましたが、関東以北なら「そば」特集(秋田以外)。

「納豆」特集は、関西でウケず。今ではもう、「みんな、知っとるネタ」かな。

では、N食品では、カップ麺のスープの味を地域圏によって微妙に変えて出荷する(味のフォッサマグナがある?)とか、コンビニSでは、おでんのスープの味を地域によって微妙に調整しているとかも?

 

食べ物の地域色については、まず「自分とこの味がいちばん」で、ヒイキ目&やや排他的になるアイテムが存在します。その一方で、各地にファンを生み「よそんちの味も、へぇと感心するし、美味いと認めて食べてみたくなる」許容アイテムもあります。

ジャンルでいうと、カレー・ラーメン・餃子は後者でした。そうめんそのものも、後者に入るかな? つゆ(つけ汁)はともかくとして。

 

▶︎色に出にけり、ごちそうメン◀︎

そうめんをご馳走っぽくするときに、うちでは、少しお高めの白いそうめんに、色メンを加えます。あるいは、白いそうめんに、缶詰の赤いさくらんぼをのっけます(イラストでは葉っぱを載っているものを掲げていますが)。

このへんが「お子ちゃま舌」育ちのゆえんかも、ですが、紅白めでたしって感じになるので家族がよく食べます。まあ、あまり深く考えずに、つるつるっといける作りがいい。

つゆは、かつお出汁と昆布出汁の合わせパターン(めんつゆです)。ごまだれにすることもあります(これも、瓶入りのごまだれを使う)。←手抜き

しいたけ出汁は、、10代の夏の思い出の中に封印しました。

しいたけは、正月の野菜の煮しめアイテムの一つとして、夫が作りますが、私は今も使えません。。。