元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

病人食づくりに悩み中。ふと「離乳食」の逆順に進むってことがヒラメいた。

▶︎老人・病人の「衰え曲線」◀︎

60歳を過ぎたせいか、最近、老人力がつき始めた(=記憶力と集中力の減退、俊敏性の欠如など)。会話に代名詞(あれ、それ、どれ)が増えたし、歩行のスピードも昔より遅い。体力的に2年前くらいまでは少し自信があったけれど、最近はコロナ太りに、運動不足も災いして(スポーツジムが休館ばかりしてる)、筋肉は減った。

老人化が進みそうで怖い。

 

 老人は「二度童子」と呼ばれるくらい、いろいろな点で、ふたたび、子どもに還る。

キモチは「ヤダモン」状態に。しばしば老人が、ヒトの言うこと(アドバイス含む)をあまり聞かず、ガンコになっていくのと、子どもの「やだ、やだ」モードが近い。

カラダの動きも、シニアの歩きが、幼児の「よちよち」歩きに似る。

老人の先輩である母(80代後半)は圧迫骨折とやらで身長は少し縮み、歯も衰えて減る。連れ合い(60代)も、最近は、入退院を繰り返して病気が長期化の気配があり(昨日からまた入院したので見送ってきた)、ときどき気難しい。食は細くなり、昔よりいっそう細かいことを言う「取扱要注意」人物になりつつある。

とくに食事。調理の面では、「食べやすい形状」が最近、求められる。

 

●最近の記事はこちら

 

oshi-mystery.hatenablog.com

 

これが、介護と病気看護のダブル襲撃って感じだろうか。ちょっとメンタルにくる。

でもまあ、私は、遅咲きの「家事見習い」に専念することに決め、まずは苦手の料理をうまく進行させる方法について、考えようと思う。とくに、病人食は難しい。

 

昔、わが子の離乳食(=母乳オンリーの生活から、通常食に至るまでの「ならし」料理)を進めるときに、『離乳のすすめ』という公的な文書と、出版各社の「離乳食」本を参考にした。

連れ合いの病人食も、いわゆる老人並みの衰え傾向の一環なので、食事の面でも、食べ物を「噛み砕く能力/咀嚼(そしゃく)」や「のみくだす能力/嚥下(えんげ)」が衰退

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連れ合いの病人食づくりも、いわゆる老人並みの衰え傾向への対策と同様に考えたら、気が楽になった。

老人食・病人食の初期・中期・末期は、上の図の、右から左へと深化する。

老人・病人は、最初はフツー食を少し柔らかくしたものでよいが、徐々にドロドロ・べたべた度を上げて、最終的には流動食ふうの内容になる。

逆に、離乳食の初期・中期・完了期は、上の図の、右から左に進む。

 

病人食・老人食は、いわゆる老人並みの衰え傾向の一環と考えれば、食べ物を「噛み砕く能力/咀嚼(そしゃく)」や「のみくだす能力/嚥下(えんげ)」に難あり、ということになる。

対処法として、食材を細かく切り刻む、裏ごしする(!)といった外科的対応(包丁を使ったりするから、外科的と呼んでしまう♪)があるけれど、もう一つ、手間いらずな方法(内科的な方法?)を見つけた。

 

▶︎便利グッズの助けを借りる◀︎

近所のスーパーマーケットで見つけた「とろみ上手」(日清フーズ)と、ドラッグストアで見つけた「meijiかんたんトロメイク」(明治)である。

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どちらも、直接、トロみをつけたいもの(各種料理、飲料、味噌汁、あるいはデザート用)にふりかければいい。片栗粉と違って、前もって水溶きする必要はないのが、便利。素材は、前者がでんぷん、後者がデキストリンと記載されている。使用方法は、前者がふりだし口から振りかける、後者は2.5gのスティック状のものを適宜まぜあわせるということになっていた。

 

「とろみ上手」は、たぶん、料理の時短の必要性から生まれたものだろうけど、「トロメイク」の方は、介護や看護用を意識して作られたもののようで、お店にはこの一種しか売ってなかったが、ネット通販のページでは数多くの商品が出ていた。

使い道の説明によれば「20°の、オレンジジュース/100%果汁の100mlを、ケチャップ状のトロミにする場合は、スティック1本を使う」・・とのこと。

オレンジジュースまで、トロみをつけないと、飲み込みづらくなる日が、来るんかー。

コップ一杯のオレンジジュースなら、スティック2本使う。…そこに、愛はあるんかー。

などなど、いろいろ考え込まされた。

 

▶︎おまけの、つぶやき◀︎

仮に。仮にですよ、オレンジジュースにトロみをつけるような生活で長生きしても、嬉しいかなー。老人時間ばかりが長くなるのでは、憧れられないですよね。

不老不死の薬なんて要らないけれど、老人になるのを遅くする薬(各種サプリは、すでに「若さをキープできる」などが宣伝文句だ)ができたら、絶対、売れるだろうに。

なーんてね。

 

便利グッズなどの商品開発は、世につれ、人につれ、かな。