元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

【推し!ミス23】「エレメンタリー」season 2は、ホームズの贖罪編?!

シャーロック・ホームズとJワトソンは、イギリスの作家アーサー・コナンドイルが生んだ架空の人物だけど、もし現代NYに生きていたら?? そんな設定で始まる、アメリCBSの人気TVドラマ「エレメンタリー ホームズ&ワトソンin NY」。

 

▶︎Jワトソンは、支援者から相棒へ◀︎

ホームズが薬物依存者で、当初、ワトソンはその支援者(依存から抜け出すためのサポートをする)でした。それがseason1の後半から変わってきます。ワトソンもまた、長期的な自分の展望を見失っていた人生の迷子だったし、ホームズと共に「再生」していきます。

season2は、二人のパートナーシップを確立しつつ、シャーロックも変貌。少しずつ、周囲の人々への配慮を持つようになり、新しい関係を築いていく、贖罪と成長の物語です。

 

史上初めて、ホームズの相棒ワトソンが女性、演じるのがアジア系アメリカ人(ルーシー・リュウは台湾出身。映画「チャーリーズ・エンジェル」にも出演したこともあるし、アクションもこなせる女優さん)ってことは・・制作サイドのアメリCBSさん、きっとアジア圏での人気も計算に入れましたね??って感じです。

さて、ワトソンが女性なので、私などは「じゃ、いずれ相棒から恋人になる?」とか、下世話に(笑)やきもきしたりしますが、まあ、このseason2だけでは結論は出ません。

それどころか、ワトソンは、ホームズの兄マイクロフトと真剣交際しそうです。マイクロフトからの積極的なアプローチの背景には、かつてシャーロックに婚約者を寝取られた恨みなのか、シャーロックを支えてくれる人への感謝なのか、純粋にワトソンに惹かれたのか、・・たぶんその3つの要素全部がmixされているのだとは思いますが・・見ている方も少々、複雑な心境になります。

お互い「シャーロックの存在を大事に思っている」が、「時々、悩ましい存在だ」という意見は一致しているようです。

あ、ワトソンはシャーロックの家に同居していますが、二階の自分の居室から階段を降りてくるとき、時々、室内ばきです。自宅で寛ぐときは靴を脱ぐ、という習慣があるのは、やはりアジアっぽいですね。

ルーシー・リュウのふくらはぎの筋肉にも注目。ヒラメ筋やヒフク筋がくっきり見えるときがあって、お、さすがアクションいける女優さん、と思います。

  

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▶︎キイパーソンは、兄のマイクロフト◀︎

このseason2では、ホームズの兄マイクロフトが重要な鍵を握っています。

世界のあちこちで評判の良いレストランを経営する実業家、マイクロフトは、ホームズたちに会えばレストランに招待してくれたり、手料理を振る舞ってくれたりしますが、なんせ、シャーロックは「食べること」とか「ロマンチックな恋」とか「ゆったりとした睡眠」とかを毛嫌いするタチなので、一向に懐柔されません。

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マイクロフトを演じる俳優さんも長身でステキですが、・・・レストランオーナー兼イケてる料理人という設定のわりに、包丁捌きが・・・野菜切らせてもずっと同じところを切ってるような、料理作業があまり上手くないように・・・・見えます。

日本のドラマでいうと『天皇の料理番』でシェフを演じた佐藤健さんみたいに、少し練習?修行?してから撮影したらよかったのに(爆笑)なんてね。

余談ですが、マイクロソフトMicrosoftって文字を見るたびに、なぜかマイクロフトって脳内変換しちゃって「あれ?」と思う私は、たぶん、このドラマを見過ぎなのかも・・・。

 

その3人の関係性は、season2の間、ジェットコースターに乗ったみたいに急上昇、急下降、直カーブって感じです。事件解決しながら、この3人の関係性は「未解決事件(cold case)」化します。

 

▶︎肝心のシャーロックは、人間として覚醒中!◀︎

season1でNYに居られなくなったホームズはロンドンに戻って、スコットランドヤードロンドン警視庁)の顧問になっています。ワトソンも、一緒。ベーカー街221bと221aでお隣さんやってます(ただ、ワトソンは土地勘のないロンドンでの探偵業が少しキツそうですが)。

ワトソン曰く、「薬物依存症から抜ける第7段階は、かつて世話になった人への恩返し」とのこと。冒頭のエピソード1では、かつて一緒に組んでいたレストレード(警官を退職した?)を探し出します。

かなりレストレードは、俗っぽい人物として描かれています。シャーロックは、「有名病だ」と言って嫌悪したふうなところもありますが、それでも面倒見ちたりしてます。

同様に、旧知の友人たちにも従来とは打って変わった態度で、尽くしています。ある意味、人間関係の境界線の引き方を変えています。人を裁くのはもちろんやっているのですが、人を助けるということにも目覚めつつあります。「シャーロック、いいとこあるじゃん」的な進化を遂げるのが、season2のホームズです。

 

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なお、たまにズボンのポケットに手を突っ込んで、、うつむき加減で突っ立って、ぼそっとイイ台詞を言う(心許したワトソンにしか見せない姿)ときがあります。最初見たときは「なんか、かわいい」と思ってましたが、もしかすると、あのポーズは「天才シャーロックは、サヴァン症候群だったかも」説を強調する演技プランかなと思ったりもします。

 

▶︎おわりに◀︎

扱う事件の内容は原作とはまったく別物だし、有名人(ホームズ&ワトソン)の名前に便乗しなくてもいいんじゃないの? と思ったりもしますが、そんなこと言う自分も、ホームズの名前を見たから、このドラマシリーズを視聴し始めたわけです。

ホームズの名前をタイトルに入れるのは、否定しにくいですが。。。

ただ一つ言える! それは、正式タイトルが長いのは、紹介記事を書きにくい!ってことだけです(笑)。

 なお、各seasonとも、episode20以降の終盤になると、うひゃあな怒濤の展開をぶち込んできますので、season途中でエピソードがたるくなったら、一気に終盤にすっ飛ぶのも一案です!

 では、また〜。

※動画配信サービス(私はAmazonプライム)で、このテレビドラマは見ることができます。料金無料の期間もあるので、詳細はご確認ください。

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▶︎「エレメンタリー ホームズ&ワトソンIn NY」season1はこちら

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