元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

file19.「宣言」延長に思うこと(discover家族編)

緊急事態宣言が延長された地域に住んでおりますが、個人的にはすっかり遠出する気力も意欲も減退中。ヒッキーと化した私は、最近、自宅内で、新式〝るるぶ”(註1)に明け暮れています。「見る」に「食べる」、そして結果として「debut/デブ〜」に、まい進中。

ドラマやニュースをボーッと見ながら、お菓子ぽりぽりでは、スカートやパンツのウエストがキツくなるのも、当然の成り行き。

※註1/本来の「るるぶ」とは、JTB出版局の雑誌タイトルであり、見る・食べる・遊ぶの略とか。

 

昨今、身体的にどこにも行き場がなく(スポーツジムも美術館も映画館も休館で、楽しみ方が選べない)、心理的には行き場のないプチストレス(「お上の要請通り、おこもりしたって、いいことないじゃん」的な不平不満)をかかえているため、自宅でTVや動画配信サービス(VOD)を視聴することが増えた。

女は黙って、ドラマを見る。たまに、うきゃきゃとハシャげれば、さらによし。

なんせ下手に口を開くと、家族に八つ当たりしそうなので(家族の中で、私だけ、ほとんど社会と接していない)、ケンカにならないよう、わが口を別の用途で満たしておく必要があります。

必然的に、お菓子などの間食が増え、体重も、こぴっと(=甲州弁:しっかりと。ドラマ「花子とアン」によく出てくる)増えました。COVID禍における、俗称「コロナ太り」です。文字通り、この腹ふくるるワザ(!)にて、家庭平和を保っています。

今回は、このmission  possibleを実践する最中に、発見したこと、家族について感じたことを書きます。

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 ●みる編●

 ▶︎国会中継(discover連れ合い)

とくに話題の証人を呼ぶという事態でもない、ごくフツーの通常国会の中継なんて、誰が見るんだろうと思っていた。そしたら、ある日、連れ合いが見入っていた。本当にビックリした。何が面白いんだろう?

我が家のこのオッサンは、体型は洋梨型だが、中味は用無しではないと自認しており、あちこちの会合(地元の町内会、自治体のモニター会議、地元選出の議員候補を囲む会など。たぶん勤務先のミーティングや同期役職者との飲み会などがあった時はそこでも)に首を突っ込んでは「だから、ダメなんだ!と言ってきたゾ」とか、自宅でも自説を説明したがる。

地域のおマツリが好きなのは理解できるが、世の中のマツリゴトが好きなのは、私にはよく理解できない。 とか言おうものなら、百万言、返ってきそう。

仮に、連れ合いの自説スピーチがマシンガントークとして続くなら、頭をすくめて、台風のように過ぎ去るのを待ちます。たまに、当方がうなづき相づちマシーンの機能も折り込まないと、説教オッサンから「聞いてんのか」的な問いかけがくるので、要注意です。これが、家庭内での処世術ってやつかしら。

 

 ●きく編、よむ編●

▶︎喋る姿と、メールで透ける姿(discover実家母)

豊富な情報量をすばやく伝えるために、話すスピードが早くなる。だから、今どきのヒトは早口になりがち。ついでにいうと、このスピードUPのため、話す方も聞く方も少々短気になっているように見受ける。

話し手は、聞き手に伝わってないと感じると、とたんに「え、分かんないの?繰り返し、言わせる?(ダメじゃん)」的なセリフで、聞き手を責める。そこには、話し手の伝え方が悪いのかもしれないというギモンは、基本的に、一切ない。

外での日常会話は、マスク越しがジョーシキになっているので、これまた聞き手に回ると、ほんと辛いんです。マンジューじゃなくて、年寄りは、だから電話がキライなの。

と、前振りが長くなりました。失礼。

 

テレビを見ていると、お笑い番組に、とくに早口の人が多い。アナウンサーは、NHKより民放の方が喋るスピードが速い。ドラマを見るなら地デジの民法より、BSで再放送されているドラマの展開が、今のドラマよりスピード感が緩い(編集や構成の関係かもしれないが)。でも、緩すぎて、なんか物足りない。

とコロナ禍になる前、実家母と私は週一くらいのタイミングで会い、ゆっくり話をしていた。実家母は、我が家から2駅ほど離れたマンションに一人住まいをしている。

平均寿命を超え、聴力も低下傾向の実家母は、今ではNHKのニュース番組かJコムの時代劇チャンネルしか見ない。バラエティ番組の早口は疲れる、と言う。

コロナ騒ぎ以前、リア充を求めて(笑)、友達と会食していた頃も、友達の笑い話に追いついていけず、足がだんだん遠のいたと言う。そのキモチは、私にもよく分かる。

ケータイ電話は「話しづらい」と言う。でも、昔とった杵柄(キネヅカ)で、タイピングができるから、メールはどうかと提案した。やり方を伝えたら、最近はメールが来るようになった。

pcにもチャレンジしている。昔の思い出を小説にしたいと言う。近所の若いお友達に手伝ってもらって、文章を書き進め、とうとう自費出版してしまった。読ませてもらったら、意外なことに恋愛物語だった。

煩悩っちゅうのは、消えないもんですねえ。

母自身は、離婚後、浮いた話の一つも無かった気がするけれど。娘(私)の手前、我慢していたのかなあ、、、と、あれこれ想像する。

文字から読める、実家母の姿は、なかなかに新鮮です。

 

●たべる編 (discover娘)●

▶︎納豆

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娘は、納豆を嫌っていた。「糸ひくもんを食べるなんて、信じられなーい」と言っていた。納豆好きの長男が、納豆ごはんを食べていると「くさい」と言って、決してそのそばに近づかず、食事時間をずらすことさえあった。

それが、今年になって変わった。どこかの誰かにいわれたのか、何かで学んだのか、「発酵食品って大事だよね」とか、親がさんざん言ってたセリフをまんま繰り返して、以前から好きだったかのように、1日1パックは必ず食べるようになった。かわれば変わるもんだ。


まあ、親の言うことなんて、「親が言った」というだけで、むやみと毛嫌いしたくなる時期がある(自分も、かつて親に何か言われると、それだけで反発したし、親の助言と真反対の方向を選ぶ時期があった)。「親」に象徴される、年長者あるいは権力者?対する反抗心みたいなものが原因だったかなと思う。

「誰が言った」から好き・嫌いではなく、言った内容の真偽で判断できる大人になってもらいたい。と、最近、娘には伝えてみたら、黙って「うん」とうなづいていた。

 

おうち時間が長くなると、家族に対して発見もあれば、変化にも敏感になるもんですね。

discover JAPAN(旅行)のかわりに、discover家族。

 

 

 

サシスセソ事件簿 file19

「宣言」延長に思うこと(discover家族編)

▷日常生活の中で浮かぶ、由なきことを、

サ行のキイワードに言寄せて、綴ります◁

 

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