元編集者のナゾとき☆日記

ミステリー系のTVドラマ・映画・漫画の感想や生活実感コラムをつれづれなるまま書きます。

その7.「ス」テル(捨てる)

▷日常生活の中で浮かぶ、由なきことを、

サ行のキイワードに言寄せて、綴ります◁

「ス」捨てる

 

陽射しが眩しい季節になったようです。

昼間の部屋に光が入り込むと、散らかっているのが

やたらと気になって仕方ありません。片付けたい。

私の心の中では、

むずむずと「捨てたい」虫が、うごめきますー!

 啓蟄です。

 

捨てるス症候群です。

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備蓄と称して保存してあった食材も、

品質保持期限が切れているのは、捨てました。

冷蔵庫の奥で干からびていたのど飴も、捨てました。

冷凍庫の中でずっと眠っていた、作り置きの

ハヤシライスにも、さよならしました。

(一年前のハヤシライスなんて、誰が食べる?)

 

それらを放置していたのは、うちの夫くんです。

彼は、とにかく「捨てられない人」です。

 

以前、近所の古本屋に、

「もう読まない」と決めた海外ミステリの

文庫本シリーズなどを

彼に持っていってもらったことがあります。

 

そしたらね、持って帰ってきちゃった。

 

古本屋のご主人に、

「この文庫本シリーズは人気だが、見たところ、

1つ2つ、入っていない巻がある。それを加えたら、

いい値段になるよ」って言われたって。

 

「だから持って帰ってきたよ」って、

ボクって褒められてもいいよね的モードで話す。

 

うーむ。

 

その「1、2冊」を購入するお金をかけたところで、

全巻まとめての買取総額が、それに見合うとは思えない。

 

その古本屋の、テイのいい断り文句じゃないの?

 

と返事したら、ふてくされてました。

 

……………

 

もう一人、「捨てられない男」のお話を。

(※昔の話なので、ゴミ出しの実情が違います。

その点、ご容赦を)

 

代々リッチなおうちに生まれた、

リッチマンA氏は、「もったいない」が口癖で、

まだまだ使えると思うものを、貯めていました。

 

その部屋は、夫人曰く「お部屋じゃなくて、汚部屋」とか。

 

ある日、思い余った夫人は、

汚部屋の中でもいちばん「もったいなくない」

と思われる、くたびれたマットレスを、

ご主人に黙って、粗大ゴミに出そうとしました。

 

実際、粗大ゴミ置き場に出しに行ったそうです。

 

そうしたら・・

 

「こんなものを出すとは、けしからん。

もったいないことおびただしい」

 

とか言って、持って帰ってきちゃった、そうです。

 

夫人はもう、捨てるのを諦めました。

 

彼とその夫人は、私の友人の義父母です。

………

 女性より男性の方が、捨てられないんですかね。

 

いや、たった2人の実例で、判断しちゃいけないですね。

 

でもでも、私は、

捨てることから始まる、リセットをしたい。

 室内すっきりさせて、未来に歩き出したい〜。

 

…………

「捨てたくない派」の夫と、

「捨てたがり屋」の私の戦いは、これからも続きます!