【推し！ミステリ】第1回
クラシックが、‘未知‘先案内人
初めまして。こんにちは（こんばんは）。
当方、映画、ドラマ、小説、漫画を問わず、ミステリ好き。
ブログ新参者ですが、よろしくです。
ステイホームで、のたりのたりと暮らすうち、
ハマったのがAmazonプライムで。
そこで出逢ったのが、
海外TVドラマ「新米刑事モース」（字幕版）です。
今回は、その第一話を推し！
極上の人間ドラマ＆本格ミステリ
時代背景は1960年代、
霧と雨の多いイギリスの
学究都市オックスフォードが舞台。
一見、線が細くて刑事っぽく見えない、
伏し目がちのナイーブそうな
青年（画像・中央）が主人公。
学業や恋愛、職業観に少々屈折した思いを抱えた
エンデバー・モースが、
新米刑事として、様々な難事件に出遭いながらも、
類いまれな観察眼と推理力で、
理解あるサーズディ警部補（画像・右端）と
一緒に解決していきます。
1話で約90分、映像もストーリーも
「え？ えええ？」続きで、目が離せません。
視聴の際は、トイレ離席もナシにして（笑）。
さて。
いかにもイギリス的な霧と雨にけむった映像、
湿度の高そーな人間関係、
傷つきやすく本音をなかなか言わない登場人物たち
（日本人と似てる？）の心情が、
事件の進展とともに、緻密に描かれます。
極上の人間ドラマです。
TVドラマというより、重厚な映画っぽいです。
見終わったときに、
じわわ、「いいもんめっけた〜」感が
欲しい人におすすめです。
目と耳、全集中！ 見逃し、聞き逃しはナシで！
事件は、15歳の少女が
行方不明になることから始まります。
モースは、彼女が通う女子校の友達に
聞き込み（取材？)をして
友達関係の変化や恋愛事情などを把握し、
家族に裏を取りながら、矛盾点を浮き彫りにして、
真実を追及していきます。
そんな最中、彼女が遺体となって発見され、
もと恋人の大学生も別の場所で
自殺っぽい状況で発見されます。
日本的に解釈するなら、
「もと恋人が復縁を迫って果たせず、
やむなく殺害か？」的な
見出しが立ちそうな事件だけど、
モースは淡々と追及の手をゆるめません。
実は、この事件の真相には、
もっと根深い、おどろおどろしい背景が、、、、。
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ラスト10分くらい、切ないです。一気に、きます。
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もう一回、最初から見ましょう。
実は、解決のヒントが、
本編開始前のプロローグから提示されています。
見逃さないように！
基本的に、モースと会話した人物は、ほぼ全員、
事件の関係者です。
犯人ぽい人の、なんと多いことか。気をつけましょう。
ドラマの途中は、
あちこち視聴者をミスリードする
誘惑に満ちています。
これも、気をつけましょう（笑）。
そして、見逃しだけでなく、
聞き逃しも要注意です。
モースが初お目見えする冒頭のシーンで、
なにげに流れるクラシック（お気に入りのオペラのアリア）は、
実は、超重要なヒント！
終わりに
この刑事ドラマシリーズでは、二話以降も
しばしば、クラシック音楽が重要な小道具として登場します。
曲名や歌詞、その楽曲のテーマが、
ナゾときの未知先案内人です！
この第一話では、
オペラ「蝶々夫人」の「ある晴れた日」です。
美しいソプラノを聴くと、今後は、
モースの心境になってしまうかもしれませんね。
90分、ステイホームのひとときを
「刑事モース」と一緒に過ごしましょう！
余談）
最後に、自分のぶっちゃけ話。
実は、私は両耳とも難聴気味です。
医者は
「マスク着用時代、マスク越しの声が聞こえ辛いと
悩んでも仕方ない。耳を鍛えて。
それにはクラシックがいい」と言います。
そんな時に、このドラマに出逢えました。
寡黙な主人公のセリフは字幕で追えるし、
耳は（鍛えるというより）音楽でなごむ。
よい出逢いができた、と思っています。
皆様にも、素敵な出逢いがありますように。
NEXT：case2
※1
「刑事モース」シリーズの英国でテレビ放映されたのは、2012年のテスト版から。すでに「シーズン7（各4〜6本のエピソードで1シーズンの括り）」まで、合計30本以上が、制作・公開済み。
日本では、過去にWOWOWとNHK BSプレミアムが一部を放送し、現在（2021年２月）はAmazonプレミアムで「シリーズ1（case9まで）」、U-NEXTで「シリーズ3（case 10以降?」を扱っています。
このブログでは、Amazonプレミアムでの区分と邦題で記載しています。
各メディアによって邦題や「シリーズ」区分が異なる可能性があります。視聴する前に確認を。
